オランダRoyal Philips Electronicsの一部門であるPhilips Semiconductorsが米国時間2月18日に,GSM/UMTS携帯電話機用デュアルモードのRF参照デザインを発表した。第2.5世代(2.5G)および第3世代(3G)携帯電話機のテストと検証向けに,RF参照デザインをメーカーに提供する。

 今回発表した参照デザインは,48mmx26mmの印刷回路基板(PCB)。既存のシングルモードGSM携帯電話機の受信機のサイズと同等である。この参照デザインにより,携帯電話機メーカーはデュアルモードのGSMデュアルバンド/WCDMA対応受信PCBを製造することができる。「参照デザインには,WCDMA FDDモードに対応したGSM/UMTS携帯電話機の開発に必要なRFコンポーネントがすべて含まれている。外部部品を減らすことで,サイズの縮小とコスト削減を実現できる」(Philips社)

 参照デザインのPCBは,0.25μmルールの半導体製造技術「QUBiC4」を用いた3G RFチップセット向けに設計している。3G Zero IF送受信部品「UAA3580」および「UAA3581」,電力増幅器「UAA3592」が含まれる。

 参照デザインのサンプルは,検証目的で利用可能。なお,3G RFチップセットの量産は2002年第4四半期を予定している。

◎関連記事
米AT&T Wirelessとエリクソンが3G UMTS音声コールを確立,「米国で初めて」
米ルーセントとベルギーのOptionが,UMTS対応無線PCカードの開発/製造で提携
米ルーセント,米クアルコムのチップを採用した第3世代携帯電話による試験通話に成功
米ルーセント,米ベイラゾンによる米国初の第3世代携帯電話の機器供給
米ベライゾン,3Gネットワーク「Express Network」の商用サービスを開始
ノキアがGPRS携帯電話機の出荷計画を再確認,3G携帯電話は2002年Q3投入
無線ネット・アクセスへの関心低い米国,“3Gをよく知っている"は10%
「3Gへの移行パスがはっきりしない北米,欧州は2.5Gへの移行が本格化」---。次世代携帯電話の動向を英ARC Groupが調査

 モバイル・インターネットに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「モバイル」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]