米Sun Microsystemsが米国時間11月19日に,動作周波数1.05GHzのUltraSPARC III「UltraSPARC III Cu 1050」を発表した。同プロセサを搭載したシステムの出荷を90日以内に開始する。

 Sun社によれば,UltraSPARC III Cu 1050を搭載したワークステーションでは,整数演算が640 SPECint,浮動小数点演算が827 SPECfpを達成するという。それぞれ32%と72%の性能向上で,動作周波数の伸び(17%)に比べて大きい。

 これは製造技術の向上,オンチップ・キャッシュ(Translation Lookaside Buffer:TLB)の容量と管理の向上,新しいコンパイラによる,より効率の良いコード生成技術,などで実現しているという。

 UltraSPARC III Cu 1050は,その名称の通り銅配線技術を用いる。Sun社は,コンパイラ「Forte Developer 7」の最終版の一般公開を,同プロセサ搭載システムの出荷と同時に行う計画を立てている。

 UltraSPARC III Cu 1050は,米Texas Instrumentのダラス工場で製造する。「UltraSPARC III Cu 900」と同様に,低誘電率(low-K)層間絶縁技術や0.15μmルールの製造技術を用いる。

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