米Sunの最上位UNIXサーバー米Sun Microsystemsが米国時間9月25日に,ハイエンドUNIXサーバー「Sun Fire 15K」(開発コード名は「Starcat」)を発表した。

 「ストレージ・アレイ『StorEdge』,OSの『Solaris 8』,ソフトウエア・スイート『Sun Open Net Environment(Sun ONE)』,新たなサービスと組み合わせることで,TCO(total cost of ownership)を抑えつつデータ・センター管理能力を向上し,生産性を高めることができる」(Sun社Computer Systems部門執行バイス・プレジデントのJohn Shoemaker氏)。

 Sun Fire 15Kは「Sun Fireplane」と呼ぶクロスバー・スイッチ型の接続技術を用いる。データ転送速度は最大172Gバイト/秒。「競合他社の技術より3年~5年先んじている」(Sum社)と自信をみせる。

 Sun Fire 15Kは動作周波数900MHzの64ビット・マイクロプロセサ「UltraSPARC III」を搭載する。最大106個まで拡張可能。また,システムの動作中でもCPUを追加することができる。

 その他の主な特徴は以下の通り。

・メモリ容量は最大576Gバイト。

・ネットワーキングおよびストレージ向けのI/Oハブを18個装備。

・不測の事態に備えて冗長性を持たせたハードウエア構造。

・障害発生時に重要な監視機能などを自動的にフェイルオーバーする機能。

 また,「Sun Enterprise 10000」で導入した「Dynamic System Domains」機能を組み込み,複数のワークロードを動的に管理できるようにした。

 Sun社は顧客の構成,導入,管理を支援する新たなサービスも同日発表した。統合および移行サービス,高可用性サービス・パッケージ,RAS Profileサービスなどを用意する。

 ちなみに,InformationWeek誌のオンライン・サイトに掲載の情報によると,Sun Fire 15Kのリリースは2001年11月,価格は141万ドル(16プロセサ搭載モデル)から1000万ドル(106プロセサ搭載モデル)となっている。

◎関連記事
【TechWeb特約】米サンが最大106プロセサ構成のUNIXサーバー「Starcat」を発表へ
【速報】米サンが主力サーバーを一新,「可用性がすべて」と宣言
米サンが新サーバー「Sun Fire」を発表,システムの2重化で耐故障性を高める
米IBMがUNIXサーバーのミッドレンジ機を発表,オン・デマンド方式を“初"採用
SunやHPに対する技術的優位は揺るがない---IBMのUNIXサーバー事業責任者
「Q2の世界サーバー市場は売上高16%減,出荷台数3%減」,米IDCの調査
「Q2の世界サーバー市場は出荷台数97万3784台。わずか0.7%増」---。Dataquestの調査
「Q1のサーバー世界市場,売上高133億ドルで前年同期比4%減」,IDC調べ

 サーバの技術,製品,市場の動向に関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「サーバー」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]