米IDCが米国時間9月7日に,2001年第2四半期の世界サーバー市場に関する調査結果を発表した。2001年第2四半期における工場出荷時の売上高は前年同期の144億ドルから16%減少し,121億ドルにとどまった。

 最も売上高が急落した地域は米国だが,この傾向は他の地域にも広がっており,ほとんどの地域で売り上げが減少した。

 「サーバー市場が経済の影響を受けるとは分かっていたが,これほどまで減少するとは予測しなかった。過去5年で最も大幅に落ち込んだ」(IDC,Global Enterprise Server Solutions部門バイス・プレジデントのVernon Turner氏)。

■地域別サーバー市場の売上高減少率

米国 -25%
西欧 -8%
日本 -20%
アジア太平洋 -3%
カナダ -13%
その他 -11%

出典:IDC

 全体的な売上高は減少しているものの,ラックマウント型サーバーは好調。出荷台数は46%増加し,売上高は13%増だった。一方,ラックマウント型以外のサーバーの売上高は23%減少した。

 メーカー別でみると,米IBMが徐々に競争力を高め続けており,世界市場の売上高は5%増を記録した。上位5社のうち世界市場で売上高が増加したメーカーはIBM社だけだった。米Dell Computerは前年同期と比べて横這いだった。

■世界サーバー市場におけるトップ5メーカー(売上高ベースのシェア)

IBM 26%
Sun Microsystems 16.5%
Compaq 16.1%
Hewlett-Packard 14%
Dell 7%

出典:IDC

 2001年第2四半期における世界サーバー市場の出荷台数は,前年同期比3%減の104万台となった。出荷台数が伸びたトップ5メーカーはDell社とIBM社のみで,それぞれ31%と6%増加した。

■世界サーバー市場におけるトップ5メーカー(出荷台数ベースのシェア)

Compaq 25%
Dell 17%
IBM 14%
Hewlett-Packard 10%
Sun Microsystems 7%

出典:IDC

 また,サーバー・プラットフォーム別でみた場合,最も売上高が減少したのは前年同期比34%減の「NetWare」。

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