米IDCが米国時間6月13日に,2001年第1四半期の世界のサーバー市場に関する調査結果を発表した。それによると,世界市場は米国の景気減速の影響を受け,工場出荷時の売上高は前年同期の138億ドルから4%減少して133億ドルとなった。
米国市場の降下が最も著しく,前年同期の52億ドルから44億ドルへと16%も落ち込んだ。
一方,西欧市場は前年同期比16%増と,大幅に売り上げを伸ばしている。日本を除くアジア太平洋地域も好調で,同12%増加した。日本のサーバー市場は,政府の支出削減や円安などが影響し,前年同期と比べ12%減少した。
サーバー市場全体の売上高は落ち込んだが,ラック型サーバ分野は好調だった。出荷台数が約138%と急増し,売上高も87%成長した。一方,ラック型以外のサーバー分野は売上高が9%減少した。ラック型サーバーは,省スペースと省エネルギーという強みがあり,景気の低迷時に売り上げを伸ばす傾向がある。
メーカー別にみた場合,上位5社のうち世界市場で売上高を伸ばしたのは米IBM(13%増)と米Dell Computer(21%増)だけだった。
■世界市場におけるトップ5メーカの売り上げシェア順位 メーカ シェア
1. IBM 25%
2. Hewlett-Packard 16%
3. Sun Microsystems 15.4%
4. Compaq 14.7%
5. Dell 7%出典:IDC
米国市場では,上位5社のうち売上高が増加したのはDell社(12%増)のみにとどまった。
■米国市場におけるトップ5メーカの売り上げシェア順位 メーカ シェア
1. IBM 22%
2. Sun Microsystems 18%
3. Hewlett-Packard 16.3%
4. Compaq 15.9%
5. Dell 12%出典:IDC
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