米Microsoftが米国時間10月11日に,インスタント・メッセージング機能「Windows Messenger」の機能拡張について明らかにした。Windows Messengerの新版は,次期OS「Windows XP」の発売日である10月25日に利用可能になる。

 新版では,パソコンから電話への音声通話機能をオプションで追加する。地域にもよるが,Windows XPユーザーは複数のIPテレフォニ・サービス・プロバイダから1社を選び,地域条例のもとパソコンと電話間の通話を行うことができる。英Callserve,米deltathree,米Dialpad Communications,米Net2Phone,カナダのTELUSなどが,各社サービス地域内および海外への通話を提供する。

 パソコンと電話間の通話機能やその他の強化機能は,Windows XPにバンドルされるWindows Messengerのダウンロード用アップデートに含まれる。また,「MSN Messenger」クライアント・ソフトウエア向けアップデートにより,従来版のWindowsでもパソコンと電話間の通話が可能になる。アップデートは10月25日以降にダウンロードできる。Windows XP向けアップデートのファイル・サイズは1Mバイト以下。

 また,Windows XPでWindows Messengerを利用するユーザーは,MSN Messengerユーザーや他のWindows Messengerユーザーとパソコン間の音声通話を行うことも可能。

 Microsoft社は,米国や世界でパソコンと電話間の通話サービスを提供するサービス・プロバイダとの協力を進め,顧客がより多くのプロバイダから選択できるようにする予定である。

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