米IDCが米国時間11月28日に，WWWベースの通話サービスに関して調査した結果を発表した。それによると，パソコン－電話間の通話，統合通信，音声対応の電子商取引，WWWコンファレンスといったWWWベースの通話サービスにより，IPテレフォニを利用した通話時間は2005年に合計4700億分に達するという。

　「2000年の推定利用時間である55億分より100倍近くも増加する。IPテレフォニは，米国における2005年の長距離通話と国際通話全体の47％以上を占めるようになる」（IDCの電話通信調査グループ副社長であるMark Winther氏）。

　WWWベースの通話サービスが登場する前は，WWWベースの電子メール・サービスが最も急成長している通信サービスだった。米Microsoftの「HotMail」は最初のWWWベースの無料電子メール・サービスとして1996年7月4日に始まり，開始後6カ月間で加入者が100万人を超えた。米America Online（AOL）の「ICQ」は初のリアルタイム・チャット・サービスとして1996年12月に開始，5カ月間で加入者が100万人に達した。

　しかし，1999年10月18日に無料のパソコン－電話間通話サービスを開始したdialpad.comは，60日間で加入者数100万人を達成した。WWWベースの通話サービスを利用するアクティブ・ユーザーの通話時間は非常に長く，例えばPhoneFree.comユーザーの利用時間は，1カ月あたり4000万分を超えるという。

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