米Harris Interactiveの行った調査によると,同時多発テロから3週間たって,インターネットを最優先のニュース・ソースとするネット・ユーザーが以前の2倍以上になっていることが明らかになった。米Online Publishers Associations(OPA)が米国時間10月5日に,Harris Interactive社と共同で実施した調査の結果を明らかにしたもの。

 9月12日に行った調査では,最優先のニュース・ソースとしてテレビが挙げた人が78%を占めていた。ラジオが15%,インターネットが3%だった。10月1日の調査では,インターネットが8%と5ポイント増を記録した。テレビは76%,ラジオは8%といずれもポイントを落とした。調査は9月27日~10月1日に,インターネット・ユーザーである989人の成人に対して行われた。

・インターネットを情報ソースの一つとしている割合は,テロ以前の64%から80%にまで高まった。ちなみにテレビは98%,ラジオは72%である。

・ニュースや情報のソースとしてインターネットを使う理由としては,1)知りたいときに情報を得られるから(63%),2)詳しい情報が得られるから(43%),最新の情報が得られるから(42%),仕事中にアクセスできるから(42%)。

・インターネットへのアクセス回数が増えた人は35%,サイトでの滞在時間が増加した人が47%だった。

■テロ関連の情報に関し最重視するメディア

  9月12日
(%)
9月27日
(%)
テレビ 78 76
ラジオ 15 8
インターネット 3 8
他の人との会話 3 3
新聞 - 5
その他 - -

■テロ関連の情報を得るメディア

  9月12日
(%)
9月27日
(%)
テレビ 97 98
ラジオ 76 72
インターネット 64 80
他の人との会話 66 74
新聞 16 78
その他 5 6

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[発表資料]