WWWサイトの性能評価/分析を手がけるカナダのwebHancerが現地時間10月4日に,米国消費者による旅行WWWサイトへのアクセスは通常の状態に戻りつつある,などとする調査結果を発表した。

 航空業界や政府の米国消費者に対する様々な努力が成功を収めており,米国人の関心を取り戻しているという。「航空機はまだすべてが通常の運行状態には至っていないが,WWWサイトのトラフィックは正常に戻っているようだ」(同社)。

 とりわけここ数日に,Expedia,Orbitz,Travelocityといったよく知られた旅行サイトへのアクセスが,テロ事件の1週間前の状態に近づいている,もしくはそれを超えているという。

 以下は9/3~9/7の週に比べた,事件以降の週のトラフィック量の割合である。


9/11~9/14: 事件前の57%にまで落ち込む
9/17~9/21: 徐々に上昇し,事件前の63%へ
9/24~9/28: 急上昇し,事件前の87%へ
10/1~10/5: 月曜日と火曜日のデータをもとにした予備値では
事件前を超える104%へと上昇

出典:webHancer社

 これらの要因には,バーゲン・ハンターや,安い航空券の宣伝,大衆マインドの回復など様々が考えられ,同社のデータだけでは厳密には特定できないという。ただし「航空機の利用に対する消費者の興味が回復してきたことは明らか」(同社)とする。

 ちなみにUnited AirlinesのWWWサイトのトラフィック量は事件後に激しく変動している。


9/11~9/14: 事件前の424%に
9/17~9/21: 少し落ち着きをみせ,事件前の120%に
9/24~9/28: 通常の状態に戻り,事件前とほぼ同じに
10/1~10/5: 月曜日と火曜日のデータをもとにした予備値では
事件前を超える155%に上昇

出典:webHancer社

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