米Microsoftが米国時間9月21日に,同社の新OSである「Windows XP」を5月9日に発表した通り10月25日に発売するという声明を発表した。「発売時点で,スキャナから,プリンタ,外付け機器など1万2000種類以上のサード・パーティ製品に対応する。これは“Windows 2000”が発売時に対応していた2倍近くの数にあたる」(Microsoft社)。

 Microsoft社は1500種類以上の新しいソフトウエアと4000種類の既存ソフトをWindows XPでテストしたという。同社はソフトウエア・ベンダーと共に,Windows 2000で動作しなかった900種類以上のソフトウエアに修正を施した。

 「米国で行ったテストでは,北米で販売されている主要な1500種類のソフトウエアの90%がWindows XPで動作することを確認した。また,米国以外で2000種類のソフトウエアのテストを行っており,今のところ80%から95%のソフトウエアで互換性を確認できている」(同社)。

 Windows XPには互換性を調べるためのツールが付属している。主なものとして「Program Compatibility Wizard」「Hardware Troubleshooters」「Windows Update」「Dynamic Update」があり,最新バージョンのソフトウエアを自動的にダウンロードすることでセットアップ作業を改善し,「信頼性の高いシステムを構築することができる」(同社)としている。

 また同社は同日,「Windows Upgrade Advisor」の提供をWindows XPのWWWサイトで開始した。Windows Upgrade Advisorを利用することで,ユーザーは使用しているシステムのハードウエアとソフトウエアがWindows XPで動作するかどうかを調べることができる。Windows Upgrade Advisorのファイル・サイズは35Mバイトあるので,高速回線を使ってダウンロードすることをMicrosoft社は推奨している。

 Windows XPは,Windows 2000エンジンをベースに,新たなユーザー・インタフェースを備える。Windows 95以来の大きな変更である。なお同社では,Windows XPを.NET構想の提供にとって重要な製品と位置づけている。

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