米Microsoftが米国時間5月9日に,次期Windows「Windows XP」を2001年10月25日に出荷すると発表した。
家庭ユーザ向けの「Windows XP Home Edition」と企業ユーザ向けの「Windows XP Professional」を用意する。
なお,Microsoft社は3月26日にWindows XP ベータ2をリリースしている。
Windows XPは,強化版のWindows 2000エンジンをベースに,新たなユーザー・インターフェースを備えたOS。Windows 95以来の大きな変更である。パソコンとデバイス,サービスを統合することでパーソナル・コンピューティングの「エクスペリエンス(体験)」を拡張する,という。
なお同社では,Windows XPを.NET構想の提供にとって重要なステップとなる製品を位置づけている。.NET構想をベースに,人々とソフトウエア,インターネットの関係を再構築するとしている。
Windows XPのインターフェースは大幅に変更された。この新しい外観でタスク・ベースの操作を容易にする。デスクトップはシンプルになり,すっきりしたデザインが特徴で直感的な操作の実現を図っている。
Microsoft社はWindows XPの発売開始後4カ月間に「Windows 95」の2倍の費用をかけて大規模なマーケティング・イベントを行うという。
ちなみに米IDCは,「2002年末までのWindows XP Home Editionと同Professionalの出荷本数は,これまでのMicrosoft社製OSが発売から1年間で記録した本数を上まわるだろう」(IDCアナリストのAl Gillen氏)と予測している。
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