米Microsoftは,PCベンダーがWindows XPのプリインストール・マシンを出荷する際,デスクトップ画面上に自由にアイコンを配置することを制限することを明らかにした。同社は,PCベンダーがデスクトップ上に自由にアイコンを配置できるようにライセンス条項を変更したばかり。今回の措置はこれを覆すものとなっている。

 新しいルールでは,PCベンダーがWindows XPのデスクトップ上にアイコンを配置する際には,「Internet Explorer」と「Media Player」,「MSN」の3アイコンを必ず追加しなければならない。一方,デスクトップ上にいかなるアイコンも配置しない場合は,上記3つのアイコンの追加は免除される。PCベンダーはこの2つのうち,いずれかを選ぶことになる。

 米Microsoftは,独占禁止法違反訴訟の控訴審で連邦高裁の指摘に応じて,7月にOEM供給先のPCベンダーに対するライセンス内容を変更したばかり。しかし,AOLが同社サービスのクライアント・ソフトをWindows XPマシンにバンドルするようPCベンダーに求めたとき,Microsoftが態度を硬化させていた。

 米国ではWindows XPはPCにプリインストールされて9月遅くに,パッケージとしては10月25日に発売される。

(Windows 2000 Magazine Network)