Forbes誌のオンライン版を運営する米Forbes.comが米国時間9月5日に,Windows XPへのアップグレードに関する投資回収率(ROI:Return On Investment)を手軽に計算できる「Windows XP ROI Calculator」サービスの提供を始めたことを明らかにした。無料で利用できる。

 同サービスはソフトウエア開発の米AjuntoとForbes.com社が共同で開発したもの。2段階で合計30の質問に回答すると,それをもとに算出した「審査結果」を表示する。10分程度で完了できる。詳細は以下の通り。

手順1:企業で利用しているソフトウエアとハードウエアの情報を入力する
 パソコンの台数,従業員数,買い換え予定のパソコンの割合,Office 95/97の割合など10項目。

手順2:アップデートに要するコストを入力する
 Windows XPやMS Office XP Officeのライセンス費用,ハードウエアにかかるコスト,人件費,ソフトウエアのインストールやユーザーのトレーニングにかかる時間,Windows XPを使うことで期待できる作業短縮時間など20項目。

 審査結果では,「投資回収率」「年間削減コスト見積もり額」「コスト一覧」の3つのカテゴリ別に分析結果を提供する。

 「景気減速という経営環境の中,ハードウエアの買い替えやその他諸々の経費を伴うWindows XPへの投資が,果たしてどれだけの効果をもたらすのか。今買うべきか否かを思案中の企業経営者や管理職は,Windows XP ROI Calculatorにより損益を素早く手軽に分析できる」(Forbes.com社)。

 Forbes.comサイトでは,Windows XPを多角的に検証する「Examining XP」ページも開設している。

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