マイクロソフトが同社のWebサイトで用意しているアプリケーションやハードウエアのWindows XP対応情報リンク集が徐々に充実している(該当サイト)。8月29日現在,アプリケーション・ベンダー41社,ハードウエア・ベンダー12社のWebページへのリンクが張られている。製品候補版(RC1)による検証で,正式な情報ではないが,動作確認の目安をまとめて調べられ便利である。リンク集はWindows XPプレビュー・プログラムのユーザー向けに用意されているが,同プログラム参加者以外もアクセスできる。

 アプリケーションの対応情報のページからは,ジャストシステムやトレンドマイクロなどのサイトへアクセスできる。ジャストシステムのページでは,「一太郎11」,「ATOK14」,「花子11」に動作を確認したことを示す○印が付いている。ヴァル研究所の「駅すぱあと」は,2001年10月版以降が○で,2000年8月版以降や2000年6月版以前が×だ。トレンドマイクロのウイルスバスター2001やウイルスバスターコーポレートエディション3.54は早々とWindows XPに未対応と表記している。今秋発売予定のウイルスバスター2002やウイルスバスターコーポレートエディション 3.60から正式にWindows XPに対応するという。

 ハードウエア関連では,富士通のWebサイトでFMVシリーズの情報を参照できる。例えば2001年夏モデルである「FMV-DESKPOWER M7/1207T,M7/1007」は「Windows XP RC1にて動作することを確認しております」と表記されている。ただし,軽微な問題としては「イベントビューアにACPIのエラーが表示されることがあります」という。また,周辺機器では,アダプテックの主要なSCSIカードは,「ASC-39160」など13製品がWindows XP標準添付のドライバで「正常動作」するとなっている。「AAA-UDMA」などRAIDカードは確認中が多い。

 このリンク集は,マイクロソフトがまとめているものではあるが,対応レベルの表記方法は各社まちまちである点に注意したい。ジャストシステムの場合,○は「基本動作確認済み。ただし軽微な障害が発生する場合があります」という意味だ。一方,ヴァル研究所の○は「動作可能」で×は「動作保証外または動作不可」である。

 残念ながら,マイクロソフト自身のアプリケーション対応情報はまだ公開されていない。よく知られているベンダーも何社かこのリンク集には登場していないが,日本IBMのようにXP対応情報のページを準備しているところもある(該当サイト)。このリンク集にないからといってあきらめず,直接ベンダーのサイトを訪れてWindows XP対応情報のページを探してみるとよいだろう。

(干場 一彦=日経Windows 2000)