米HP(Hewlett-Packard)が米国時間9月18日に,最大16CPU構成のミッドレンジUNIXサーバー「rp8400」を発表するとともに,PA-8600の後継プロセサである「PA-8700」が利用可能になったことを明らかにした。すでに同サーバーや「Superdome」などに搭載して出荷をはじめている。

 rp8400などで提供するPA-8700の動作周波数は650MHzと750MHである。rp8400のOSは「HP-UX 11i」。TPC-Cベンチマーク性能は14万0239.97tpmC,トランザクション当たりのコストは16.28ドル($/tpmC)という。またSPECwebベンチマークによるWWW性能テストでは1万5000接続/秒を記録した。「同じ市場分野のどのサーバーよりも優れている」(HP社)という。

 PA-8700を搭載したSuperdomeは,,ERP(enterprise resource planning),SCM(supply chain management),CRM(customer relationship management),テクニカル・コンピューティングなどの用途で性能を発揮できるとHPは説明する。

 PA-8700は,rp8400やSuperdomeのほか,最大8CPU構成のrp7400(これまでのN-class)やワークステーション「c3700」「j6700」で利用可能になる。HP社はこれらのシステムの出荷をすでに始めている。なおrp8400の価格は12万4000ドルから。

 PA-8400は2.25Mバイトのキャッシュ・メモリを集積する。データ・キャッシュは750Kバイト,命令キャッシュが1.5Mバイトである。0.18μmルールのCMOS技術で製造する。SOI(silicon-on-insulator)技術と銅配線を用いている。

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