スウェーデンEricssonと米TI(Texas Instruments)が,2.5G(第2.5世代)と3G(第3世代)携帯電話向けの技術に関して提携した。米国時間9月4日に,両社が了解覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に署名したことを明らかにしたもの。

 Ericsson社は現地時間9月1日に「Ericsson Mobile Platforms」と呼ぶ,プラットフォーム技術のライセンス供与を行う新会社を立ち上げたが,今回のTI社との提携は「この新会社の戦略の一環」という。Ericsson社は第2.5/3世代プラットフォームにTI社のベースバンド技術を採用する。

 Ericsson社は今後,同社プラットフォームの参照デザインやソフトウエアとTI社の半導体を組み合わせて携帯電話機や無線機器のメーカーに提供していく。

 「TI社のDSP(digital signal processor)やアナログ製品,そして半導体製造には実績があり,過去10年以上にわたりEricsson社の電話機に貢献してきた。新会社でも,こういった広範な技術を顧客に提供していく」(Ericsson Mobile Platforms社社長のTord Wingren氏)。

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