スウェーデンのEricssonが現地時間11月22日,Bluetooth技術のライセンス事業を切り離し,新会社として立ち上げることを明らかにした。新会社は,Bluetoothに関する知的財産権を,チップやモジュールのベンダー,モバイル機器ベンダーなどへライセンス供与する。「ハードウエアやソフトウエアからナレッジ,トレーニング,サポートに至るまで,『Ericsson Bluetooth』技術を拡大していく」(Ericsson社)という。

 新会社は従業員100名強の体制でスタートする。事業を統括するActing ManagerにはJorgen Neckmar氏が就任する。

 Ericsson社は,1998年に米IBM,米Intel,フィンランドNokia,東芝とともに,Bluetoothの標準化団体「Bluetooth Special Interest Group(SIG)」を立ち上げた創設メンバーである。SIGの参加企業は現在2000社を超えており,Bluetooth対応製品の開発を進めている。

 米Cahners In-Stat Groupによれば,「Bluetooth対応機器市場は,2005年までに出荷台数ベースで10億台を突破する規模に成長する」という。米Allied Businessは,「2005年における Bluetooth 対応機器の出荷台数は14億台超」との予測を発表している。

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