スウェーデンのEricssonと米Microsoftが米国時間9月11日に,合弁企業「Ericsson Microsoft Mobile Venture AB」を立ち上げたことを明らかにした。モバイル・インターネットに向けたベンチャー企業である。

 事業者や個人に向けた電子メール・ソリューションの共同開発を行うほか,マーケティングでも連携する。ソリューションの第1弾を2000年末までに投入する予定である。なお合弁企業設立は,1999年12月8日に両社がすでに発表していたものである。

 新会社の本社をストックホルムに置き,世界各地にセンタを開設する。Ericsson社のUlf Avrin氏が新会社の社長に就く。出資比率は,Ericsson社が70%でMicrosoft社が30%。

 Microsoft社のWindows 2000 ServerやExchange Serverと,Ericsson社のインフラ技術およびモバイル・インターネット技術を統合する。Microsoft社のブラウザMobile ExplorerやOutlookをEricsson社の携帯電話と組み合わせる。Ericsson社は,WAP技術をMicrosoft社にライセンスする。また,BluetoothやWAP,UPnP(Universal Plug & Play)などの標準化でも協力していく。

 無線ネットワーク事業者などに向け世界規模で展開していく。すでに欧州で営業活動を始めている。

 なお両社の合弁企業に関し,欧州委員会(European Union Commission)はすでに法的に問題なしとの承認を行っているという。

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[発表資料]