米SBC Communicationsが米国時間7月25日に,2001年第2四半期の決算を発表した。米BellSouthとのジョイント・ベンチャCingular Wireless社を含めた売上高は136億ドルで,前年同期と比べて3.0%増収。一時的な費用をのぞいた純利益は21億ドル(希薄化後の1株あたり利益は61セント)で前年同期の19億ドル(同56セント)と比べて8.9%増加した。

 売上高が前年同期と比べてあまり伸びなかった要因として,SBC社は米国経済の低迷や競争の激化をはじめ,セキュリティ監視事業といった非主要事業の売り上げ不振を挙げた。

 しかし,データ,無線,長距離事業などは好調だった。主な業績は以下の通り。

・データ事業の売上高は22億ドルで前年同期の17億ドルと比べて28%増収。

・Cingular社は70万1000人の新規加入者を獲得し,合計加入者数は2120万人に達した。

・長距離回線は280万回線となり,第1四半期と比べて27%増加した。テキサス,カンサス,オクラホマがサービス地域に加わった。

・第2四半期終了時点のDSL加入者数は100万人を越えた。

 今後の見通しについては,第3四半期と第4四半期とも売上高の成長はわずかとみる。2001年通年の一時的な費用をのぞいた1株あたり利益は2ドル35セント~2ドル40セントの範囲となる見込み。

◎関連記事
「世界のxDSL加入者数,2001年第1四半期末で755万9000人。前期比で34%の増加」---。DSL Forumが発表
【SUPERCOMM 2001速報】DSL Forumが新規格で39社の相互接続テスト。8チャネル取れるVoDSL技術も標準化へ
DSLベンダー12社が“CVoDSL”を標準化へ,1本の電話回線で8チャネルの音声通信
「2005年に利用されるDSL向け付加価値サービスは現在の16倍に」,米社の調査
「DSLAM市場が2001年Q3から急拡大へ,VoDSLがキラー・アプリ」と米調査会社
「DSL市場は2005年までに50億ドル規模へと3倍増,持続的成長」と米NPRG

[発表資料へ]