DSLベンダー12社が米国時間6月4日に,Channelized Voice over DSL(CVoDSL)技術の標準化を進めることを明らかにした。DSL技術を使い,1本の電話回線で最大8本の音声通信に対応可能にする。

 参加するのは,米ADC,米Advanced Fibre Communications (AFC),米Analog Devices,米Aware, Broadxent,米Centillium Communications ,独 Infineon Technologies,米Mindspeed Technologies,米Occam Networks,米Paradyne,米Siemens Carrier Networks LLC,米Texas Instruments。12社はDSL ForumやITU(International Telecommunications Union)などの業界団体を通し,CVoDSLの仕様策定で協力体制を敷く。

 CVoDSLは,DSLチップセットに音声機能を組み込み,複数の音声通信と高速データ通信を提供する技術。1本の電話回線で最大8本の音声通信に対応可能とする。低コストの音声通信技術として,主に住宅やSOHOなどに提供する。

 12社は6月5日からアトランタで開催される展示会「SUPERCOMM 2001」でCVoDSL技術のデモンストレーションを行う。

 CVoDSLのホワイト・ペーパーはAware社のサイトから入手できる。
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