米Yankee Groupが米国時間7月16日に,世界の無線サービス利用実態に関する調査結果を発表した。2000年末の世界における無線サービス加入者数は約6億2500万人で,無線普及率は10.6%だった。

 2001年末の世界無線加入者数は7億7000万人を上まわり,普及率は12.6%に達するとYankee社は予測する。2006年には普及率が21%に拡大し,加入者数は約13億人に達するという。この時点で無線加入者数が有線加入者数を上まわる。

 発展途上地域が世界市場の急速な伸びを牽引する。とりわけ中南米やアジアでは,地上線電話サービスがカバーできない多くの土地で,音声テレフォニの第一手段として携帯電話機の導入が増える。

 また現在,世界の携帯電話機ユーザのうち約89%がデジタル携帯電話機を利用しており,第2世代(2G)技術が優勢である。残りの11%はいまだに第1世代(1G)アナログ携帯電話機ユーザーで,そのうち過半数を中南米と米国が占めている。中南米と米国における1Gユーザの割合は,それぞれ30%と38%。これらの1Gユーザは急速にデジタルへ移行する。

 2002年末には世界無線加入者の10%が次世代携帯電話技術を利用するようになる。

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