調査会社の英ARC Groupが英国時間5月30日に,「2001年における世界の携帯電話機市場は出荷台数ベースで前年比8600万台増の4億9100万台規模となる」との予測分析を発表した。

 「携帯電話機市場はここ6カ月間ほど低調だったが,ここへきてGPRS対応電話機が登場したこと,新規加入者やサービスの乗り換えユーザーが増えてきたこと,欧州のGPRS事業者がすでに手ごたえを感じているなど明るい材料が多く,下半期は非常に期待できる展開となってきた」(ARC社)。

 第1四半期および第2四半期の販売不振のため在庫がかなり膨らんでおり,下半期に盛り返すとはいえ年間の出荷台数が予想を大きく上回るということにはならないという。

 「第2.5世代および第3世代の技術の投入が市場の転換点となることは間違いない」(ARC社)。通信方式別の出荷台数予測は以下の通り。

■表1 2001年世界の携帯電話出荷台数/通信方式別(単位:100万台)

GSM 2/2.5G 313.3
CDMA 2/2.5G 75.5
TDMA 800/1900 47.8
PDC 40.3
Analog 13.6
3G 0.5

出典: ARC Group社

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