調査会社の米Allied Business Intelligence(ABI)は米国時間5月10日,2006年における携帯電話の市場を分析した結果を発表した。

 それによれば,2006年には,世界の2.5G/3G携帯電話の加入者によってもたらされる事業者収入の合計が3000億ドルまでに増大するという。このときの2.5G/3G携帯電話サービスの加入者数は5億人超となる。また基地局整備に携わるインフラ・ベンダーには1000億ドルの収入がもたらされるという。

「2.5G(第2.5世代)と3G(第3世代)携帯電話の市場を悲観的にみる人もいるが,これらへの移行が完了した際には,無線事業にかかわる多くの人々に明るい結果もたらす」(同社)。

 1XRTT, EDGE, GPRS and WCDMといった2.5G/3G技術はすべて加入者数を伸ばすことができるという。またインフラと加入者数のバランスもとれ事業者は営業体制を充実させることができる。いずれの技術においても,インターネット・アクセスやライブ・ビデオ・ストリーミング,位置情報を使ったサービス,m-Commerceのサービスなどが提供されるようになり,これにより通信事業者は収益を伸ばすことができる。

 2006年に出荷される携帯電話機はその半数以上が2.5G/3G対応となり,3/4が何らかのデータ通信がが可能になっていると同社は予測する。

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