米Microsoftが米国時間7月11日に,2001年4~6月期(2001会計年度第4四半期)決算の概要を発表した。売上高が65億~66億ドルの範囲内となる見通し。同社の経営陣が先に予測していた売上高は63億~65億ドルだったが,これをいくぶん上回る。

 また営業利益なども先の業績予測と一致するという。非現金費用を含めた,希薄化後の1株当たり利益は0.01ドルを見込む。

 「景気低迷にもかかわらず6月期の売上高は堅調に伸びた。我々の製品やサービスに対する消費者の熱意が反映されている」(同社CFOのJohn Connors氏)。Microsoft社は同四半期中に「Office XP」をリリースしているが,これと今後リリース予定のWindows XPやXboxにより「製品サイクルがうまく回転することを期待する」(同氏)。

 なおMicrosoft社は,6月期決算で26億ドルの投資損失を計上する予定であることも明らかにした。これは主に,ケーブルや通信関連企業の株価下落により生じた損失で,総額39億ドルの税引き前非現金経費の一部である。Microsoft社では投資資産の価値減少が一時的なものでないと判断した場合にそれらを経費として計上している。今回の26億ドルの損失計上はこの一環である。

 同社は米国時間6月19日に6月期と通年の決算発表を予定している。

◎関連記事
Microsoftの2001年1~3月期決算,純利益24億5000万ドル,売り上げ56億6000万ドルで14%増
アマゾン・コムでWindows XPの価格とパッケージが漏れる
「.NETのセキュリティが不安だって?」,米MSと米ベリサインが提携拡大
米マイクロソフト,「Office XP」向け情報解析ソフト「Data Analyzer」を発表
Office XPに企業はバージョンアップすべき?・・影落とす米MSの新ライセンス戦略
米マイクロソフト,Office XPを15カ国で一斉発売,VisioやOutlook Mobile Managerもリリース
Office 2000のVBAプログラムも動く。注目はスマートタグ――開発者から見たOffice XP
米MicrosoftがWindows XPへのスマート・タグ搭載を断念
米マイクロソフト,「Office」ユーザー向けツール群サイトを開設
Office XPの新機能は企業向けにシフト(上)
Office XPの新機能は企業向けにシフト(下)

[発表資料へ]