「Fortune 1000社の過半数が『Palm OS』搭載機を社内の標準ハンドヘルド機として選んでいる」。米PalmがWinn Technology Group社の調査結果を引用するかたちで,米国時間6月20日に発表した。

 585社を対象にアンケートを実施したところ,56%が社内全体でハンドヘルド機を導入しており,そのうち85%が標準機種の一つとして「Palm OS」搭載機を選定しているという。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・ハンドヘルド機を導入している企業のうち70%は,Palm社のマシンを会社の標準機種に選定している。

・ハンドヘルド機を導入している企業のうち57%は,Palm OS搭載機を会社の独占的標準機種としている。

 ハンドヘルド機を取り入れる企業は増加しており,効率の向上やコスト削減を図っている。現在ハンドヘルド機を導入している企業は56%だが,2001年末にはこの割合が70%まで拡大するだろう。

 米META Groupの調査によると,今後3年で知識労働者の75%が就労時間の25%以上でモバイル機器を利用するようになる。

 ちなみに,米Gartner Dataquestが6月18日に「iPAQが躍進している。2001年第2四半期にPDA市場でこれまで首位を堅持してきたPalm機をiPAQが売上高ベースで初めて追い抜き,首位に踊り出る」との予測分析を発表している。

◎関連記事
「PDA市場で首位交代劇,Q2にiPAQがPalmを抜き首位に」と米データクエスト
「世界のハンドヘルド市場,2001年は43%成長,今後も見通し明るい」と米IDC
PDAの2001年世界生産台数は期待ほど伸びず29%増の1405万台に
Palmを追撃,米マイクロソフトがPocket PC向けアプリ6000本を追加投入へ
世界の携帯情報端末市場,2004年に6340万台/260億ドル規模に成長---。IDCの調査
米コンパックがiPAQに無線データ/音声通信機能搭載の新モデル,今年後半に投入

[発表資料へ]