米Cingular Wirelessが米国時間6月14日に,携帯電話機の利用状況に関する調査結果を発表した。男性は携帯電話機で1カ月当たり平均372分通話しており,女性の平均275分より35%長いという。

 「数十年間,女性は電話でのおしゃべりが多すぎると言われてきたが,無線の世界では男性の方がよくしゃべる」(Cingular Wireless社マーケティング部門ディレクタのGreg Roberts氏)。

 しかし従来の家庭電話の場合,1カ月当たりの平均通話時間は女性(510分)の方が男性(334分)より52.6%長い。

 携帯電話機のヘビー・ユーザーは男性の方が多く,1カ月当たり600分以上利用するという男性は20.2%,女性はわずか9.9%。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・女性は男性と比べて,友人や家族に携帯電話をよくかける。女性の場合,携帯電話機による通話の78%が親しい人との会話で,男性の場合は64.5%だった。

・男性は,携帯電話機を介した通話の33%が仕事関係である。女性の場合は20%。

・無線インターネットはまだ普及しておらず,男女とも利用状況は同じである。携帯電話機利用時間のうち無線インターネット接続が占める割合は,男性が1.7%,女性は1.6%だった。

 今回の調査は,International Communications Research社が879人のユーザを対象に6月11日~12日にアンケートを実施したもの。

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