米RealNetworksが米国時間6月11日に，デジタル・コンテンツ（メディア）配信システム「RealSystem iQ」の提供に関し，米Cisco Systemsと提携関係に入ったことを明らかにした。
Cisco社が，企業向けのコンテンツ・ネットワーキング製品にRealSystem iQを組み込んで販売する。Cisco社は製品のストリーミング・メディア機能の拡充を図る。一方のRealNetworks社は企業ユーザーの拡大する。
両社はISPやネットワーク・サービス・プロバイダに向けたデジタル・コンテンツ配信ソリューションのマーケティングと販売でも協力体制を敷く。
RealSystem iQはピア・ツー・ピア型のデジタル・コンテンツ配信システムで，RealAudio，RealVideo，QuickTime，Flash 4，MP3など45種類以上のメディア形式に対応する。中核コンポーネントは「RealSystem Server 8」や「RealSystem Proxy 8」などである。地上ネットワークへの配信機能のほか，衛星配信にも対応する。ISP企業やコンテンツ配信事業者のサーバーに，衛星から同時に複数の配信を行うことができる。大容量の視聴者に対応した放送を可能にするという。
◎関連記事
＜「RealSystem iQ」関連＞
■米AOL，独Bertelsmann，英EMI，米RealNetworksがデジタル音楽配信で新会社
■米RealNetworksがメディア配信「RealSystem iQ」を発表，ピア・ツー・ピア型
＜RealPlayer/RealNetworks社関連＞
■SCEIが米リアルネットワーク，米マクロメディアと提携，プレステ2でRealPlayerやFlash
■RealPlayerが前年比50％増でWindows Mediaを引き離す，米AOLとの提携奏功
■「『RealPlayer』の登録ユーザーが2億人を超えた」，RealNetworksが発表
＜ストリーミング・メディア関連＞
■「2001年のストリーミング広告市場は1億3800万ドル，今後爆発的に増加」と米社
■「米国世帯のPCユーザーの47％がメディア・プレーヤを利用」と米調査
■サン，シスコ，アップルなど，ストリーミング標準化で業界団体「ISMA」設立
