米Media Metrixが米国時間1月22日に,メディア・プレーヤとストリーミング・メディア・プレーヤの利用状況について調査した結果を発表した。

 メディア・プレーヤはオンラインやオフラインのデジタル・オーディオとビデオを再生するソフトウエア。RealPlayer,Windows Media Player,Quicktime,Winamp,RealJukebox,MusicMatch,Jukebox,Sonique,Liquid Player,Netshow,Spinner Plus,Radio Wave,Napster,Scour,Gnutellaなどを含む。

 ストリーミング・メディア・プレーヤはデジタル・コンテンツのストリーミングを行うソフトウエアを指し,RealPlayer,Windows Media Player(バージョン6と7),Quicktime(バージョン4),Netshow,Spinner Plus,RadioWaveなどを対象とした。

 調査結果によると,メディア・プレーヤとストリーミング・メディア・プレーヤはともに,米国家庭におけるWindowsパソコンの99%にインストールされているという。Macintoshも含めると,2000年11月には米国家庭パソコン・ユーザーの47%がメディア・プレーヤを,40%がストリーミング・メディア・プレーヤを利用していた。

 「積極的なキャンペーン活動の結果,メディア・プレーヤとストリーミング・メディア・プレーヤは米国家庭におけるほとんどのWindowsパソコンで利用されるようになった。しかし消費者における利用増加率は横這いになりつつある。業界は引き続きコンテンツとより良い配信システムの開発を進め,ユーザーがデジタル・オーディオ/ビデオ機能を利用するよう促進するべきである」(Media Metrix社執行副社長のSteve Coffey氏)。

 ストリーミング・メディア・プレーヤでは,米RealNetworksの「RealPlayer」が最大シェアを獲得して首位を維持している。

 2000年11月には,米国家庭ユーザー(Macintoshも含む)の28%がRealPlayerを利用していた。米Microsoftの「Windows Media Player」(バージョン6と7)のシェアは22%,米Apple Computerの「Quicktime」(バージョン4)が4%。2000年1月の段階では,RealPlayerが22%,Windows Media Player(バージョン6と7)が17%,Quicktime(バージョン4)が3%だった。

■米国家庭のWindowsパソコンにおけるメディア・プレーヤとストリーミング・メディア・プレーヤのインストール率(2000年9月)

メディア・プレーヤ 99%
ストリーミング・メディア・プレーヤ 99%

出典:Media Metrix社

■米国家庭パソコン(Macintoshを含む)におけるメディア・プレーヤの利用率(2000年1月~11月)

2000年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
40% 46% 43% 44% 45% 46% 47% 48% 48% 48% 47%

出典:Media Metrix社

■米国家庭パソコン(Macintoshを含む)におけるストリーミング・メディア・プレーヤの利用率(2000年1月~11月)

  2000年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
RealPlayer 22% 24% 28% 29% 31% 31% 32% 32% 30% 29% 28%
Windows Media Player(6&7*) 17% 18% 17% 18% 18% 17% 18% 19% 20% 22% 22%
QuickTime 4.0 3% 3% 3% 3% 3% 4% 4% 4% 4% 4% 4%

*2000年8月にWindows Media Player 7のデータを追加

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