米Cisco Systems，米Sun Microsystemsなどが米国時間12月12日に，インターネットのストリーミング・メディア技術の標準化を行う業界団体「Internet Streaming Media Alliance（ISMA）」を立ち上げたことを明らかにした。ストリーミング・メディアの配信や管理などに，オープンな技術の導入を促す。米Microsoftは現時点では参加していない。
WWWサイトは，http://www.ISM-Alliance.org。両社のほか，米Apple Computer，オランダのRoyal Philips Electronics，広帯域接続向けインフラ・ソフト開発を手掛けるベンチャーの米Kasennaの3社が創設メンバーとして加わっている。
「コンテンツやインフラ，ストリーミング・メディアの配信・管理を手掛ける企業が結集し，エンド・ツー・エンドのストリーミング・メディア・ソリューション開発にオープンな技術の採用を促し，相互運用性の確保を図る。複数の形式（フォーマット）に対応させるために，開発コストや時間がかかる，使い勝手がよくないなどといった現行の問題点を解決していく」（ISMA）。
「ストリーミング・メディアが，電子メールのようにシンプルで簡単なものになる」（ビジネス・ニュース配信サービス米On 24の副社長，Rajiv Puranik氏）。
ISMAは，すでに広く利用されている既存の技術を組み合わせて，仕様を策定する。第1弾として，IPネットワークでの動画／音声ストリーミング「MPEG-4 over IP」の実装を定義する。2001年2月に開催する第1回会議で，仕様の第1版のレビューを行う予定。ISMAでは，開発企業などに参加を呼びかけていく。
ISMAは，MPEG-4のほか，QoS，デジタル著作権管理，課金システム，マーケットプレイス向けソリューションなどの分野にも取り組む。
ISMAの参加企業は以下の通り。
Advis，Analog Devices，Axis Communications，AB，Bit Band Technologies，Bright Alley，Envivio，e-Vue，Informix Media 360，iVAST，Luxxon，Macrovision，
Mighty Eyes，Minerva Networks，nCUBE，Network Appliance，Optibase，PACKETVIDEO，Pix Stream，Sea Change International，SGI，Sigma Designs，Streaming21，VCON，Virage。
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