台湾のAcerと米Palmが台湾時間6月1日に,Acer社がPalm社からPalm OSのライセンス供与を受けることで両社が契約を結んだとを明らかにした。ライセンス契約の期間は2005年までの4年間。

 Acer社は2001年後半にPalm OSを搭載した携帯情報端末(PDA)「Acer Mobile Device」 を投入する予定である。パソコン事業に注力してきたAcer社がPDA端末を投入するのはこれが初めて。

 Acer社が提供する端末は無線インターネット・アクセス機能を搭載誌,企業ユーザーと個人ユーザーの両方に向ける。両社はPalm OSの中国語簡体字(中国大陸など)および繁体字(香港,台湾など)の両バージョンへのローカライズに関し協力体制を敷く。

 米GartnerのDataquest社が2000年第3四半期にまとめた調査結果によれば,アジア太平洋市場におけるPDA市場でPalm OS機は74%のシェアを持つ。なお,Palm社がこれまでにOSをライセンス供与している企業には,米Handspring,米IBM,フィンランドNokia,京セラ,ソニー,韓国サムスン電子などがある。

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