米Palmが米国時間3月27日に,2000年12月~2001年2月期の決算を発表した。売上高は4億7080万ドルで,前年同期(1999年12月~2000年2月期)の2億7230万ドルから73%増収。一時的な費用を除いた純利益は930万ドル(1株当たり利益は2セント)で,前年同期の1580万ドル(同3セント)と比べて減益となった。
当期におけるPDAの出荷台数は前年同期比112%増の210万台。PDAの累計出荷台数は約1300万台に達した。
2000年6月~2001年2月の9カ月間でみた場合,売上高は13億9400万ドルで,1999年6月~2000年2月の7億740万ドルと比べて97%増。一時的な費用を除いた純利益は6070万ドル(1株当たり利益は11セント)で,1999年6月~2000年2月の4120万ドル(同8セント)と比べて増加した。
「景気低迷の影響が表れ始めており,受注減といった兆候がみられる。2001年3月~2001年5月期は需要が前年同期(2000年3月~2001年5月期)とほぼ同レベルとなるだろう。また大幅な製品の移行を進めており,PDAの新製品『m500』シリーズの量産出荷は2001年5月を予定している。これらを踏まえて,2001年3月~2001年5月期の売上高は3億ドル~3億1500万ドルを見込む」(Palm社CEOのCarl Yankowski氏)。
なお同社は約250人の正社員と契約社員の削減を計画している。また,今月着工予定だったカリフォルニア州サンノゼの新本社建設を延期することも明らかにした。
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