米Microsoftと米NBCが米国時間4月23日に,個人向け金融情報サービスの提供で協力体制を敷くことを明らかにした。Microsoft社のサービス「MSN MoneyCentral」とNBC社のWWWサイト「CNBC.com」を組み合わせて「CNBC MoneyCentral」サイトを開設し,Microsoft社のMSNインターネット・サービスを通じて独占的に提供する。

 Microsoft社とNBC社は1995年に合弁企業MSNBCを立ち上げており,今回の提携により両社の関係を拡充する。

 「金融業界におけるCNBCのブランド力やコンテンツと,Microsoft社のオンライン配信および技術に関する経験を持ち寄る。MoneyCentralとCNBC.comを合わせると,1カ月当たりのユニーク・ビジター数は約1600万人にのぼる」(両社)という。

 CNBC MoneyCentralへは,http://www.cnbc.com/http://www.moneycentral.msn.com/,またはMSNサービスからアクセスできる。CNBC MoneyCentralでは資産管理,企業調査,株式審査ツールを含むMSN MoneyCentralのソフトウエア・サービスをはじめ,CNBC.comのサービス「Stocks to Watch」「Guest List」「Stock Picks」「ector Watch」のコンテンツや「CNBC-TV」の有価証券情報を提供する。

 Microsoft社とNBC社は,CNBCケーブル・チャネルとMSNネットワークを通じてCNBC MoneyCentralのプロモーションを展開する。「1日当たり7900万世帯がCNBCケーブルTVを視聴し,1カ月当たり2億3000万人以上がMSNインターネット・サービスを利用している」(両社)という。

 CNBC MoneyCentralのサービス開始は今夏を予定している。共同編集チームはニュージャージー州Fort Leeとワシントン州RedmondにあるMicrosoft社のオフィスに置く。Microsoft社が全般的な運営管理を担当し,Microsoft社Consumer Financial Products Group部門ジェネラル・マネージャのErik Jorgensen氏がディレクタを務める。

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[www.microsoft.comに掲載の発表資料]
[www.nbcmv.comに掲載の発表資料]