米IDCが米国時間7月31日に,無線インスタント・メッセージングの市場調査結果を発表した。それによると市場は成長過程にあるものの,今後飛躍するためには,相互操作性,テキスト入力の困難さ,認知度など,多くの問題を解決しなければならないという。

 「中でも鍵となるのは相互操作性。同じキャリアの加入者間しか利用できないインスタント・メッセージングでは,顧客を獲得することはできない。キャリアは協力して世界共通のインスタント・メッセージングを提供するべきである」(IDC,Wireless and Mobile Communications調査プログラム上級アナリストのCallie Nelsen氏)。

 テキスト入力の簡易化も同様に重要である。現在は,テキスト・メッセージを入力するために非常に多くのボタンを押さなければならない。新たな技術の登場や用意された応答例が解決策として考えられる。

 また消費者の懸念事項は,「会話する替わりにインスタント・メッセージを利用することでどれだけ費用節約になるか」,「インスタント・メッセージングは電池寿命を縮めるのではないか」--など。

[www.idc.comに掲載の発表資料]
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