米Microsoft傘下のMSNと米Motorola,米Arch Wirelessは米国時間3月20日に,双方向ページャを用いたインスタント・メッセージ・サービスと電子メール・サービスの開発と消費者への提供で提携したことを明らかにした。双方向ページャT900

 インターネットを介して提供するMSNの電子メール・サービス「MSN Hotmail」とインスタント・メッセージ(IM)・サービス「MSN Messenger Service」をMotorola社の双方向ページャ「Talkabout T900」で利用できるようにする。サービスは,米国の主要市場をカバーするArch社の双方向無線メッセージ・ネットワークを介して提供する。

 ユーザーは,Talkabout T900を介してMSN HotmailやMSN Messengerのアカウントにアクセスできるようになる。MSN Hotmailでは,電子メールの受信,返信,転送,削除,保存などが可能。またMSNの双方向無線ネット・サービス「MSN Mobile」のコンテンツ利用できる。

 サービスはMSNブランドのもと米国内のみで提供する。サービスの開始は今年後半を予定する。

 「家族や友人との連絡に手ごろな価格の無線手段を求めている人に向ける。もちろんティーンエイジャーにも最適」(MSN副社長のYusuf Mehdi氏)。

 またMSNとArch社はマーケティングでも提携した。両社は今後3年間,MSNブランドの機器の販売で協力していく。

 Talkabout T90は,ポケット・サイズの軽量ページャ。4行のテキストを表示するディスプレイやQWERTYキーボードを備える。2000年の出荷開始以来すでに米国で85万台を出荷しているという。

 またMSNによれば,MSN Hotmailのアクティブ・ユーザー数は9000万人以上。MSN Messengerは2950万人以上という。

 なおMotorola社とArch社は無線サービスに関して米America Online(AOL)とも提携している。2000年2月には「Arch社のツーウエイの無線メッセージング機能を利用したAOL Mobile Messengerサービスの提供」について明らかにしていた。

 モバイル・インターネットに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「モバイル」で詳しくお読みいただけます。

◎関連記事
AOLがSprint,Nokia,Motorolaなど6社と提携,無線サービスを強化
米マイクロソフトが無線ネット・サービス「MSN Mobile」を新装
Microsoftが双方向無線ネット・サービス「MSN Mobile 2.0」を発表

[発表資料へ]