米Microsoftが米国時間4月11日に,Webサービス構築用ツールキット「SOAP Toolkit」の新版「SOAP Toolkit 2.0」をはじめ,XML対応のWebサービスに関する発表を行った。ニューヨークシティで開催中の「XML DevCon Spring 2001」,サンノゼで開催中の「Web Services World」「W3C Workshop on Web Services」にて明らかにしたもの。

 SOAP ToolkitはVisual Studio 6.0を利用している開発者に向ける。バージョン2.0はSOAP 1.1やWSDL(Web Services Description Language)に対応する。SOAP Toolkit 2.0を利用することにより,XML対応のWebサービスを構築し,またCOM(Component Object Model)に対応した既存のアプリケーションにこれらのWebサービスを追加することができる。「.NET Framework」を利用したXML対応Webサービスとの相互運用性を維持しており,他のベンダーによるSOAPインプリメンテーションともテストを行っている。

 SOAP Toolkit 2.0の製品候補版(RC)はWWWサイトからダウンロードできる。最終版の配布は同サイトから今月中に始める。

 またMicrosoft社は,「Windows XP」でSOAPをネイティブ・サポートすることも明らかにした。「Windows 2000がXMLをネイティブ・サポートした最初のOSだったように,Windows XPはSOAPをネイティブ・サポートする業界初のOSになるだろう」(Microsoft社)。

 さらに同社は,インターネットの標準化団体W3C(World Wide Web Consortium)がXMLベースの電子商取引向け向けPKI鍵管理仕様「XML key management specification(XKMS)」を承認したことを確認するとともに,将来のXML対応WWWサービスに向けたロードマップを明らかにした。

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