米Microsoftが米国時間3月27日に,政府機関のインターネット化,いわゆる“E-Government(電子政府)”に向けたソリューションの概要を明らかにした。Microsoft社会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクト(CSA)のBill Gates氏がシアトルで開催中の年次会議「第4回 Government Leaders Conference」の基調講演で発表したもの。

 Gates氏は80カ国以上から参加した400人を超える政府代表者に対し,政府機関のインターネット化に向けた技術ソリューションがどのように官庁と国民や企業,さらには他の政府機関との交流方法を変えるかについて述べ,具体的な二つのソリューションに言及した。すなわち英国政府のサイト「Government Gateway」と米Accentureの政府機関向けソリューション「Accenture eGovernment Accelerator」である。

 Government Gatewayはブレア英首相が進める政府機関のインターネット化に向けた取り組みの一部。ブレア英首相は,2005年までにすべての政府関連業務処理をオンライン化する計画を打ち出している。Government Gatewayは200の中央政府機関および482の地方自治体を6000万人の英国国民,300万社の英国企業とつなぎ,官庁に向けたすべての登録手続きを一元的に処理する。

 Government Gatewayの構築は,Microsoft社のConsulting Services部門が担当する。「BizTalk Server 2000」を利用した「Windows 2000 Advanced Server」「SQL Server 2000」「Internet Security and Acceleration Server 2000」「Application Center 2000」「Commerce Server 2000」をベースにする。

 Accenture eGovernment Acceleratorは政府機関におけるインターネットを介した業務処理サービスの実現を支援し,ツールやサービスを提供する。Accenture社はAccenture eGovernment Acceleratorに関して,Microsoft社およびMicrosoft社とのジョイント・ベンチャーAvanadeと提携関係に入ったことを同日明らかにしている。

 Accenture eGovernment Acceleratorは,Microsoft BizTalk Server 2000やSQL Server 2000などの「.NET Enterprise Server」をベースにする。

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