米Microsoftが米国時間3月19日に,アナリストおよび記者向け発表会を開催し,XMLベースのWebサービス群「HailStorm(開発コード名)」を披露した。HailStormの披露はこれが初めて。
デモンストレーションには,米American Express,米Click Commerce,米eBay,米Expedia.com,米Groove Networksの5社が提携企業として協力した。
「.NET」は主に,(1)「.NET Framework」および開発ツール「Visual Studio .NET suite」,(2)「.NET Enterprise Server」(3)機器,(4)サービスから成る。
「HailStorm」サービスは,ユーザーが利用するアプリケーションや機器,サービスをひとつに結び,“パーソナル・ネットワーク”を構築する。スケジュール帳やアドレス帳,文書などの個人情報へのアクセス機能も含む。パソコンのほか,携帯情報端末や携帯電話などの機器も接続する。
ユーザー認証システム「PassPort」で個人情報を保護する。「HailStormサービスは,すべてのソリューションを統合するビルディング・ブロック・サービス」(Microsoft社)。
「HailStorm」はXMLおよびSOAPプロトコルをベースにしており,OSやプログラム言語などに依存しない。「Microsoft社のソフトウエアを使わなくても,サービスにアクセスできる」と同社は強調する。Microsoft社が開発中の「Windows XP」もHailStormサービスで提供する。
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