米Microsoftが米国時間1月16日に,WWWアプリケーション用カスタム化技術「Visual Studio for Applications(VSA)」を発表した。

 VSAは,企業やISV(独立系ソフトウエア・ベンダー)が自社開発のソフトウエアだけでなく商品化したアプリケーションに組み込むことが可能。VSAを組み込むことにより,顧客はVisual Basicのイベント駆動型モデルを使って,サーバー上にあるビジネス・ロジックをカスタマイズすることができる。

 VSAはVisual Basicの次回バージョン「Visual Basic.NET」を使用したカスタム・コードの書き込みに対応する。Microsoft社は今後リリースする.NET対応言語でもVSAを利用できるようにする計画である。

 またVSAは,.NETプラットフォーム向けの開発ツール「Visual Studio.NET」や「.NET Framework」にビルトインでサポートする。「VSAとVisual Studio.NETや.NET Frameworkを組み合わせることで,ビジネス・ロジックのカスタム化に必要な拡張性と性能を提供し,企業向けアプリケーション開発や導入,管理のプロセスを簡素化する」(Microsoft)。

 VSAはすでに,米Great Plains Software,Epicor Software,Marlborough Stirling社,Ci Technologies社,NetIQ社といった業界パートナが使用している。2001年春に,これらの企業以外にも試験版を配布する。Visual Studio.NETのベータ版も同時にリリースする。VSAとVisual Studio.NETの最終版は2001年後半に出荷する予定である。

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