米Palmが米国時間3月19日に，携帯情報端末向け電子ブック事業を手がける米peanutpress.com（http://www.peanutpress.com/）を買収したことを明らかにした。買収金額などの詳細については明らかにしていない。
peanutpress.com社はこれまで，コンテンツ・プロバイダ米netLibtaryの100％子会社だった。拠点はマサチューセッツ州Maynard。Palm社はpeanutpress.com社をPalm Digital Media部門に組み込む。
peanutpress.com社は米国の主な出版会社のほとんどと提携関係にあり，Michael CrichtonやScott Turowなどのベストセラーをはじめ現在2000タイトルを提供している。
Palm社はpeanutpress.com社の電子ブック閲覧ソフト「Peanut Reader」を新たに「Palm Reader」として提供していく。PalmOS 3.0以上に対応する。同日発表したPalm機の新モデル「m500」「m505」にもバンドルする予定。「Palm Reader」はPalm OSのほか，米MicrosoftのPocket PCにも対応させる。
「電子ブック市場は2005年に78億ドル規模に成長，出版関連市場全体の17.5％に拡大する」（Palm社）。
◎関連記事
＜電子ブック関連＞
■米国出版業界が電子ブック普及に向けた業界団体「EBNA」を結成
■Microsoftがパソコン向け「Microsoft Reader」の配布を開始
■米マイクロソフトが米社から画像含む文書の圧縮技術を取得，電子ブックなど視野
■「電子ブックの米国市場は2004年に4億1400万ドル規模に」--IDCが調査
＜Palm社による最近の買収＞
■米Palmが米Extended Systemsを買収，企業向けモバイル・ソリューションを拡充
■米パームがデータ同期技術の米WeSyncを買収，無線対応を拡充
