新聞,雑誌,業界紙,カタログ,ニュースレターなど出版業界の主要企業が米国時間1月29日に,電子ブックの業界団体「Electronic Book Newsstand Association(EBNA)」を結成したことを明らかにした。

 電子ブック,PDA(Personal Digital Assistants),電子ペーパー関連企業なども参加する。コンテンツ・プロバイダやハードウエア/ソフトウエア企業にも参加を呼びかける。

 EBNAは,配信されたニュースや情報を電子的に読み取る“e-readers”の認知度を高めることをねらう。「21世紀の定期出版のための主要なプラットフォームになることを期待している」(米Barnes & Noble.com,Digital Book Group技術ディレクタのMatthew Benner氏)。このほかEBNAは,たコンテンツ流通の促進を図り,技術開発なども行う。

 通信業界が実施した調査によると,2000年に米国消費者は1人当たり平均154時間を新聞に,80時を雑誌に,読書には96時間を費やしたという。

 「もっとも頻繁に読まれるようなコンテンツを用意すれば,消費者はe-readersをもっと利用するだろう。e-readersを使えば,WWWサイトと伝統的な印刷物の利点を組み合わせることができる」(EBNA議長代理のDigital Deliverance, LLC社社長Vin Crosbie氏)。

 EBNAの詳細な情報はWWWサイトに掲載されている。

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