クラウド版で3Dプリンター対応
図10●ダッソー・システムズがストラタシス・ジャパンのブースで出展した「CATIA on the Cloud」
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ダッソー・システムズ（本社東京）は、クラウド上にデータを置く3D-CAD「CATIA on the Cloud」を、ストラタシス・ジャパンのブースに出展した（図10）。3Dプリンターで造形する際に必要な3Dデータを作成する用途を想定し、「市場調査を兼ねて出展した」（同社）という。そのため、期間限定のキャンペーンの形で月額利用料を「10万円から」と明示した＊10。
＊10 キャンペーンでは、機能モジュールのうち「Concept Creative Design」を1年間契約した場合の月額を10万円としている。
価格を10万円からに設定したのは「十数cm以上の大きなモデルを造形サービスに出せば10万円くらいかかってしまうし、そのための3Dデータ作成を外注してもやはりそのくらいかかる。同じ金額を支払うなら、ハイエンドのモデリング機能を1カ月利用した方がよいというニーズがある」（同社）と考えたため。もともと「CATIA」を知っている来場者には、受け入れてもらえそうな雰囲気だという。
CATIA on the Cloudは、さまざまなCATIAの機能モジュールの中から、設計やデザインに用いるものを一通りそろえ、3カ月単位の契約で利用できるようにしている＊11。他のCADからのSTEP（ISO 10303）形式などのデータの読み込み、3Dプリンター用のSTLデータの書き出しができる。
＊11 クラウドからダウンロードして手元のパソコンにインストールし、データはクラウドに置く。