米連邦通信委員会(FCC)は米国時間1月10日に,航空機内電話サービスに使われる800MHz帯周波数のオークションを5月10日に開始すると発表した。

 オークションにかけられるのは3種類の帯域プランで,主なライセンス内容は以下の通り。

・「ライセンスA」849.0-850.5/894.0-895.5MHz(合計3MHz:うち2MHzは共有部分)と「ライセンスB」849.5-851.0/894.5-896.0MHz(合計3MHz:うち2MHzは共有部分)

・「ライセンスC」849.0-850.5/894.0-895.5MHz(合計3MHz)と「ライセンスD」850.5-851.0/895.5-896.0MHz(合計1MHz)

・「ライセンスE」849.0-849.5/894.0-894.5MHz(合計1MHz)と「ライセンスF」849.5-851.0/894.5-896.0MHz(合計3MHz)

 FCCは総額500万ドル以上の落札価格を見込んでいる。米メディアの報道(CNET News.com)によると,米Verizon Communicationsがオークションに参加する予定だという。

 現在,Verizon Communications社のVerizon Airfoneのみが800MHz帯の4MHzを利用している。同社は5年間の更新不可能なライセンスを取得しており,同ライセンスは2010年5月に期限切れとなる。なお,同社は同ライセンス発効後2年以内に使用帯域幅を1MHzに縮小することが義務づけられている。

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