米Texas Instruments(TI)は米国時間1月16日に,IPベース・サービスの品質管理システム「PIQUA」を発表した。「インターネットを介した電話,ビデオ,テレビ,音楽配信などを手がけるサービス・プロバイダが,より高度なサービス品質を提供できるようにする」(同社)。

 PIQUAは,TIのDSP技術と組み込み向けソフトウエアをベースにする。高度なリアルタイム演算能力を用いて,ユーザー体験に影響を与える品質パラメータを即座に査定する。これにより,装置メーカーやサービス・プロバイダは,使用条件の変化にダイナミックに対応できるという。

 リアルタイムの診断ツールやレポート機能により,サービス,デバイス,ネットワークの問題特定やパフォーマンス監視および修正が可能になるため,通信事業者はエコー,パケット欠落,遅延などのトラブル要因を管理できるとしている。

 TIは業界パートナと協力し,VoIP向けの初回インプリメンテーションを年内にリリースする予定。

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