市場調査会社の米Wainhouse Researchは,VoIPサービス「Skype」の利用状況について調査した結果を米国時間11月29日に発表した。それによると,過去6カ月間にSkypeを利用したユーザーのうち,ビジネスでの利用価値があるとする回答者は70%に達したという。

 調査は,Web会議製品の購入者やユーザー155人を対象に実施したもの。このうち過去6カ月間にSkypeを利用したことがあるのは4分の1だった。

 過去6カ月間にSkypeを利用したユーザーのうち,「頻繁に利用する」という回答者は17%,「時々ビジネスで利用する」は27%,「ビジネスでの使用にも耐えうるが利用していない」は27%だった。一方,「ビジネスでも個人的にも利用できない」とする回答者は5%である。

 Wainhouse Research社上級アナリストのAndy Nilssen氏は,「調査からSkypeのサービス品質が高水準に達しており,ビジネスでVoIPが受容される一助となっていることが分かった」と述べる。「Skype自体が企業で本格導入される可能性は低いかもしれないが,企業によるVoIP導入を後押ししていることは間違いない」(同氏)

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