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1億ダウンロードを突破したSkypeの脅威(1)機能もユーザー数も急成長するSkypeに通信事業者も注目
ソフトバンクの孫正義社長,KDDIの小野寺正社長——。国内通信業界を代表するそうそうたるトップの面々が,日本にまだ正式な事務所さえないベンチャー企業の日本担当者と相次いで面会している。 その企業の名は,欧州のルクセンブルクに本社を置くスカイプ・テクノロジーズ。無償のIP電話ソフト「Skype」で世界を席巻中の企業だ。同ソフトは2003年8月に公開を始め,約1年で全世界のダウンロード数が3000万を突破。その後,わずか半年後に1億の大台に到達した。 日本国内のダウンロード数も300万を超えた。このうち実際にソフトを利用しているユーザーは100万に上る。個人の利用だけでなく,「ソフトがタダ」「通話料がタダ」にメリットを感じた企業ユーザーもじわじわと増えている。スカイプによれば,Skypeユーザーのうち企業内利用は3割以上に上ると言う。 これほどユーザーに支持されるソフトの秘密は一体何なのか——。冒頭の孫社長や小野寺社長との面会は簡単な情報交換にとどまった模様だが,Skype人気の高まりに,国内の通信事業者も徐々に警戒感を持ち始めた。「NTTグループを含め,様々な事業者からひっきりなしに面会希望の連絡が来る」(スカイプの国内営業担当者)。 単純なソフトフォンの範疇を超える機能を搭載 Skypeは,パソコンにインストールして利用するいわゆるソフトフォンだ。パソコンにマイクとヘッドセットをつなぐだけで,すぐに利用できる。ユーザー同士の通話料はかからない。 最大の特徴は,音質の良さ。独自の方法で音質の途切れや劣化を防ぐ仕組みを備えている。環境をあまり選ばず使えるのも魅力。Windows以外にも様々なパソコンのOSに対応し,ファイアウォールやNAT(network address translation)機能を備えたルーターを経由していても,特別な設定をすることなく通話できる。また,音声通話だけでなく,インスタント・メッセージやプレゼンス,ファイル転送といった機能も備える。 機能はSkype間の通信にとどまらない。その一つが,固定電話への発信を可能とした「SkypeOut」と呼ぶ機能。スカイプが世界各地に用意したゲートウエイに,長距離電話会社が電話網を接続している。通話は有料だが,日本国内への通話の場合は1分当たり約3円。国内のIP電話サービスとそん色ない料金水準である。
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