米Infonetics Researchは,インターネットTV(IPTV)の世界市場に関する調査結果を米国時間11月14日に発表した。それによると,2009年にはIPTVサービスの売上高が440億ドルを突破し,IPTV加入者数は5300万人に達する見込みという。
現在は,IPTVサービスの売上高の大半をDSLプロバイダが占めているが,ケーブル・ブロードバンド・プロバイダも今後数年で全IP対応のトリプルプレイ(オーディオ/ビデオ/データ)サービスに移行し,さらに無線サービスを提供する可能性がある。
サービス・プロバイダが2004年にIPTV関連サービスのインフラに対して行った設備投資額は,世界で3億400万ドルにのぼった。これが2009年には1377%増の約45億ドルに達する見通し。「サービス・プロバイダは,現在設備に投じている金額より大きな利益を今後得ることになるだろう」(同社)
IPTV加入者数はすべての地域で順調に増加している。特にアジア太平洋地域の伸びが著しく,VDSL,ADSL2/2+などの高速DSLが加入者増に拍車をかける。また,北米のIPTV加入者数は,2004~2009年にかけて12985%増加する見込みである。
◎関連記事
■「IPTVサービス,欧米消費者が最も懸念するのは『画質の悪さ』」,米調査
■米Verizonと米DisneyがIPTVサービスで提携,著作権保護についても協力
■米Verizon,FTTPベースのTVサービスで米MicrosoftのTVプラットフォームを採用
■「2009年のIPTV加入回線数は現在の20倍に」,米In-Statの調査
■米Microsoft,IPTVサービスに向けた製品開発で米Motorolaなどと提携
■仏Alcatelと米Amdocs,IPTVと次世代ブロードバンドIPサービスの促進で提携へ
■米SBC,米MicrosoftのIPTVプラットフォームによるテレビ配信サービス提供へ
■「HDTV視聴家庭,2009年末には世界で5200万世帯に」,米調査
[発表資料へ]