米In-Statは米国時間11月22日に,アジアにおけるVoIP市場について調査した結果を発表した。それによると,同市場の売上高は2004年の55億ドルから,2009年には100億ドルを超える見込みだ。

 2004年の同市場を牽引したのは長距離通話で,売上高全体の85.4%を占めた。市内通話については,各国で様々な規制があり,地域通信事業者の優位性などが成長を阻んでいる。「しかし日本では,Yahoo! BBなどの競争的サービス・プロバイダが参入し,ユーザーの関心を引いている」(In-Stat社アナリストのVictor Liu氏)

 2004年のアジアにおけるVoIP市内通話回線は870万回線。「そのほとんどを日本と韓国が占める」と,Liu氏は米メディア(InfoWorld)に掲載の記事で述べている。

 また,日本,韓国,香港(中国),シンガポールでは,すでに多くの長距離通話がIPプラットフォームに移行しているという。

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