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 米Microsoftは米国時間11月1日,インターネット・ベースのソフトウエア・サービス「Windows Live」と「Office Live」を発表した。個人ユーザーや中小企業の利用を想定しており,同社の「Windows」と「Office」のオンライン版に相当するという。いずれも広告入りの無料サービスとして提供するが,Office Liveでは会員制の有料サービスも用意する。

 Windows Live(http://www.live.com/)は,さまざまな個人向けインターネット関連サービスを統合する。高速で安全,簡素なWebメールとして基礎から構築したという「Windows Live Mail」,インスタント・メッセージング,ファイル共有,電話機能などを備えた「Windows Live Messenger」,ウイルスのスキャンや駆除を行う「Windows Live Safety Center」のほか,すでに発表済みのパソコン保守サービス「Windows OneCare Live」や,Internet ExplorerとMSN Explorerのお気に入りにアクセスする「Windows Live Favorites」などを提供する。RSSやAjax(Asynchronous JavaScript and XML)などの先端技術を採用したという。

 Microsoft社はWebサイトを開設。同サイトでWindows Liveの各種最新ベータ・サービスを公開している。なお,MSNのHotmailユーザーは,Windows Live Mailのベータ版にアップグレード可能という。

 Office Liveは,従業員10人以下の小企業がインターネットを介して業務用アプリケーションを利用できるようにするサービス。単独で利用できるほか,「Outlook」「Excel」「Office Small Business Edition」「Office Live Meeting 」といったソフトウエアとの連携も可能。

 広告入り無料サービスの「Office Live Basics」では,ドメイン名,ストレージ容量30MB,Webメール・アカウント5個を提供する。一方,有料サービスでは,プロジェクト管理,販売/物件管理,顧客管理,経費管理などを支援する20種類以上のアプリケーションが利用できる。「Windows SharePoint Services」を基盤とし,カスタマイズや拡張にも対応する。

 Office Liveは2006年初頭に,紹介制のベータ版を米国で公開する予定。

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