米Microsoftは,Webベースのオンライン会議サービス「Microsoft Office Live Meeting」を米国時間9月15日に発表した。「Microsoft Office Systemブランドとしての初めてのオンライン・サービス」(同社)という。サービス運営は,Microsoft社の100%子会社である米PlaceWareが担当する。

 Live Meetingは,PlaceWare社の「Conference Center」の新版に相当するサービス。「簡単で直感的なWindowsベースのインタフェースを備え,強力なプレゼンテーション,スケジューリング,管理機能を持っている」(Microsoft社)

 Microsoft社は同サービスの特徴として以下の項目を挙げている。

・Windows用ソフトウエアと同様の操作体系であるため,簡単に習得でき,出席者は会議を自由にコントロールできる。

・全画面表示に対応するほか,チャットや質疑応答機能といったフィードバック用の仕組みを持っている。

・自社ブランドを付けるなどサービスのカスタム化が可能。

 同サービスでは,プレゼンテーション・ツール,会議の継続機能,出席報告機能,アプリケーション表示機能を備える「Presenter Edition」と,さらにアプリケーション共有,(文書などの)印刷/配布,会議記録,Outlookによるスケジューリングという付加機能を持った「Premier Edition」という2つのバージョンを用意する。

 Live Meetingは,9月15日より利用可能とする。現在PlaceWare社のサービスを利用しているユーザーは,追加料金を支払わずに新サービスに移行できる。利用料金は変更しないが,価格設定とライセンス提供はPlaceWare社が行う。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,1カ月分の利用料金はPresenter Editionが75ドル,Premier Editionが150ドルという。従量課金制での利用も可能で,その場合Presenter Editionは毎分35セント,Premier Editionは毎分45セントとなる。

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