イスラエルのiMeshは,合法的なピア・ツー・ピア(PtoP)サービス「iMesh 6.0」の公開ベータ版を開始した。同社が米国時間10月25日に発表したもの。「消費者が熱望するPtoPのメリットと,著作権保有者への対価の保証を両立させる」(同社)

 iMesh 6.0では,従来のPtoPネットワークで提供していた幅広いコンテンツ,音楽検索,コミュニティ,ファイル交換機能などを,「完全に合法的な環境で利用できる,初めての商用PtoPサービス」(同社)。

 「Gnutella」およびiMeshネットワークの1500万曲にアクセス可能。大手およびインディーズ・レコード会社の承認を得た楽曲200万曲以上をはじめ,個人作品,パブリック・ドメインのコンテンツなどが含まれる。

 ユーザーは音楽をダウンロードしたり,CDに記録したりすることができる。音楽の検索および試聴,コミュニティへの参加も可能。なお,広告は表示しない。

 同サービスは,最初の30~60日間を無料で提供する。無料期間終了後の価格は,1カ月あたり6.95ドル。1曲ずつ購入可能な支払い方式も用意する。

◎関連記事
SONY BMG社とイスラエルのiMesh,合法的PtoP音楽配信で提携
「オンライン音楽配信,『iTunes』の人気がほとんどの無料PtoPサイトを上回る」,米NPDの調査
「音楽販売低迷はPtoPのせいとは限らない」,OECDの調査
米Yahoo!,音楽配信サービス「Yahoo! Music Unlimited」のベータ版を提供
米Dellと米Napster,大学向け音楽配信サービス提供で協力,第1弾はワシントン大学
「米国のオンライン音楽配信,有料サービスの利用が着実に増加」,米調査
「2005年前半のデジタル音楽販売,前年同期間から3.5倍増」,IFPI調査
「2005年前半の合法音楽配信サービス,販売曲数がすでに2004年通期を上回る」,IFPIの調査

[発表資料へ]